少しだけ夜空に想いを馳せてみましょう。
いま、いくつもの惑星がほぼ同じ方向に集まる “planet parade” が起こっているようです。
天文学的に見ると厳密な一直線ではないものの、夜空を彩る星たちが一列に近い形で輝き、
私たちの意識に一斉に光を投げかけているかもしれません。
そしてそのタイミングと重なるように、
2月28日 09:45、魚座新月が私たちの心にそっと訪れます。新月は、月の光が一度消えてしまうゼロの瞬間。
そこから、再び月が満ち始める “始まり” のエネルギーを強く感じられるときでもあります。
この夜、あなたの心の奥底で眠っていた祈りや夢が、やわらかな水面に浮かんでくるかもしれません。
🌑 魚座新月 ー やわらかな境界の向こうへ
魚座 は12星座の最後を飾る星座。
スピリチュアリティ・無条件の愛・受容・共感・夢見の力 といったキーワードが象徴的です。
目に見えない世界や、心の奥底で揺れる小さな声に耳を傾けるとき、
魚座のやさしい水のエネルギーが、すべてをそっと包み込んでくれるでしょう。
◇ 1. 自分と世界の境界を溶かす
私たちは普段、自分のまわりに「これは私、あれは他者」という垣根を作りがちです。
しかし、魚座の新月が訪れるとき、その境界がゆるやかに溶けていきます。
「共感」や「受容」の感覚が増し、
自分だけでなく周囲の人々をも大きな愛で抱きしめられるようになる――
これは、魚座特有のエネルギーが働きやすいサインと言えます。
◇ 2. 夢や直感が浮かび上がる
魚座は、深い海の底で眠っていた “本当の想い” を呼び覚ますと言われる星座でもあります。
たとえば、子どもの頃に思い描いていた夢や、長らく封印していた願望がふっと意識に上がってくるかもしれません。
それは、“ただの幻” ではなく、あなたの魂が望む方向を示すためのメッセージ。
論理よりもインスピレーションを大切にし、そこから生まれる新たな道を信じてみませんか?
◇ 3. 過去と未来を統合する
12星座の最後である魚座は、「区切り」と「始まり」の両方を宿すサイン。
これまでの経験を一度リセットし、新しいステージへと移行するための準備期間でもあります。
そのため、“過去を許す”“自分を許す” 浄化プロセスが進みやすく、
スピリチュアルな視点から見ると「輪廻」の終わりと次のステージの始まりが重なる、とも言われるのです。
◆ 新月は「祈り」と「意志」を放つパワフルなタイミング
満月は“満ちた月” として目に見えるドラマチックな力が注目されがちですが、
新月 もそれに負けないほど強力な “スタートの魔法” を秘めています。
月の光が消える = “ゼロ” に戻る
いったんすべてをリセットして、そこから新しい意志や願いを立てることで、
月が満ちていく流れとシンクロしながら運気を上向かせやすいとされます。
潜在意識とつながりやすい
新月は夜空が暗く静かなため、自然と自分の内面へ意識が向きやすくなります。
その状態で行う祈りやイメージは、深いところに刻まれやすいのです。
祈りが形になっていくプロセスを体感できる
願いを書き留めたり、心の中で思い描いたりしたことが、
新月から満月にかけて少しずつ形になっていく――。
そんな月のリズムに寄り添う習慣は、私たちの生活に安定と調和をもたらしてくれます。
◆ 魚座新月 ー やわらかな祈りを捧げる
◇ 1. 静かな時間を確保する
多くの刺激や情報に囲まれていると、自分の内面を見つめるのはなかなか難しいもの。
魚座新月の夜は、スマホやテレビをオフにして、キャンドルや柔らかな照明でゆったりと過ごしましょう。
数分でも構わないので、深呼吸を続けて心を落ち着けると、新月の“はじまりの波動”を感じやすくなります。
◇ 2. 祈りや願いを書き出す
新月の定番とも言える方法ですが、あらためてその効果を見直してみましょう。
・ノートや紙を用意し、叶えたいこと、願いをずらりと書く
・できるだけポジティブな言葉で、断言形(「~になります」「~している」)を使う。
・書き終わったら「ありがとう」と心の中で唱え、ノートを静かに閉じる
魚座新月らしく、多少ふわっとしたイメージでも構いません。
「私の内なる魂が、本当に望む道を示してくれますように」
そんな抽象的な願いでも、宇宙にしっかりと届きます。
◇ 3. 水の浄化を取り入れる
魚座は “水” のエネルギー。
ゆっくりと湯船に浸かりながら、体の力を抜いてみるのはいかがでしょう。
「あらゆる重荷や古い思い込みが、この水とともに流れていく」
そんな言葉を心の中で唱えるだけでも、不思議と肩の力がほぐれていくはずです。
入浴後にアロマオイルやボディクリームを塗りながら、自分をやさしくいたわってあげるのもおすすめ。
◇ 4. 直感を信じてみる
魚座の新月は、理屈よりも “インスピレーション” を優先するとき。
普段なら「やめておこう」と判断するようなことに、心がワクワクするなら一度試してみてください。
また、夢の中や、ふとした瞬間に浮かんだイメージが大事なヒントになることもあります。
特にこの夜は、「自分の感覚がどんなメッセージを受け取っているか?」に意識を向けてみましょう。
◆ planet parade というもう一つの背景
今回の魚座新月と重なるような時期には、複数の惑星が近い方角に集まる “planet parade” が起こるとされています。
天文学の定義では「完璧に一直線」というわけではないものの、夜空を見上げれば、いつもとは違う配置の星々を楽しめる可能性が高いでしょう。
この “惑星パレード” は、占星術的には「複数の天体のエネルギーが強調されやすい」と捉えられています。
つまり、魚座新月の “受容と始まり” の波動と、惑星群が集中する “相乗効果” が加わることで、
普段よりも大きな宇宙的サポートを感じられる かもしれません。
◆ 祈りと夢を形にしていくために
新月の祈りは、一夜限りのイベントで終わらせず、
それから満月に至るまでの約2週間、徐々に月が満ちていくのを見守りながら続けてみましょう。
🌙 1. 新月の翌朝、願いごとを再確認する
・書き出した紙を開くか、頭の中で思い起こして、「これは本当に私が望んでいることだろうか?」と問いかける。
・もし違和感があれば、書き換えたり、新たに加筆してもOK。
🌙 2. 行動できるところから始める
たとえば、「新しい習慣を取り入れる」「情報を集めてみる」など、小さな一歩でも踏み出すと、宇宙と連動して自分のエネルギーが変わり始めます。
🌙 3.満月に向けて祈りを育てる
・満ちゆく月に合わせて、願いが少しずつ現実化しているイメージを持つ。
・大きく実現していなくても、「前より一歩進んだ」と感じられれば十分。
その小さな成功体験が次のステップを呼び込みます。
◆ 魚座新月が教えてくれること
「境界をやわらかく」
すべてを無理に隔てるのではなく、溶け合って助け合える関係を築く。
それは家族や友人に限らず、社会全体、そして見えない世界とのつながりも含まれるかもしれません。
「夢を見る力を取り戻す」
夢は、現実から逃げるために存在するのではなく、本当の自分を思い出すカギでもあります。
魚座新月は、その繊細な糸をたぐり寄せ、新たな扉を開く勇気をくれるでしょう。
「優しさは力になる」
ときには自分が痛んだ分だけ、他者の痛みに寄り添える。
すべてを許すのは難しくても、ほんの少し、心を広げてみるだけで、あなたと周りの景色は驚くほど変わるはずです。
◆ おわりに ー 魚座新月の夜、魂がささやく言葉を聞いて
新月がもたらす「ゼロの闇」は、同時にあらゆる可能性を含んでいます。
魚座の持つ受容のエネルギーに身を委ねれば、目の前の世界がもう少しやわらかく、あたたかく感じられるかもしれません。
そこでは、過去の痛みや不安も、すこしずつ浄化されて次なる道へと姿を変えていくでしょう。
そして、もしも星空が見える夜であれば、少しだけ外に出てみてください。日没後の夕方、7つの惑星(土星、水星、海王星、金星、天王星、木星、火星)が空に整列するのが見られるかもしれません。
“planet parade” と呼ばれる複数の惑星たちが集まる姿を眺めながら、深くゆっくりと息をする。
あなたの小さな一歩や祈りが、宇宙と繋がっているかのような、不思議な一体感に包まれるかもしれません。
大切なのは、あなた自身の心が喜ぶ道を選ぶこと。
魚座新月はそのための“ヒント”や“後押し”を届けてくれます。
何か新しいことを始めるのもいい、または内観して静かに過ごすのもいい。
そこに正解・不正解はありません。どんな風に受け取っても、あなたなりの最高の形へと導いてくれるでしょう。
新しい月のサイクルが始まるこの夜、どうぞあなたの真実の声を聴いてあげてください。
夢や祈りを否定せず、ありのままに受け止めてみる。
それがいつか、あなたの未来を照らす確かな光となるはずです。